米陸軍が1934年に開発したデニム製のハットは
デニムのジャケットとトラウザースのセットアップで着用を前提として採用された
陽除けとなる幅広のブリムは
生地をドーナツ状にくり抜いた用尺の掛かる贅沢な仕様
外周に走った無数のステッチは手間のかかる“一筆書き”で行われている
1919年に採用されたブルーデニム製のものは
稀にビンテージ市場で見かける事もありその存在は知られているが
ブラウンデニム製はブルーデニム以前に製作されたことから
現存する数が極めて少くその存在はあまり知られていない
経糸にブラウンのナチュラルインディゴ
緯糸に生成りとブラックの杢糸を使用した特別な生地で
これは土埃などの汚れを目立たなくする効果を狙ったものであった |