後のアメリカ空軍USAF（1947年まではアメリカ陸軍航空隊USAAF）が冬季用シープスキンのキャップ（B-２）として
そして夏季用（B-1）コットン生地で着用したものして４パネルキャップがあります。
飛行士が被るフライングヘルメットを模したような流線形のスタイルは
当時でもフライングヘルメットの代わりにこちらを被る飛行士も多かったといわれています。
そのデザインを継承し、「米海軍被服研究所」で試作されたテストサンプルが、この「BA-3」です。
日差しを遮るために長くとられたバイザー、生地と芯地を抑えるために何重にも走らせたステッチも大きな特徴です。
このキャップが「テストサンプル」であることを証明する証拠として
『Experimental Garment (開発試験用)の織ネームが付けられています。
陸軍においてはＢＤＵをはじめとする衣料がおおむねヘリンボーンツイルに変更された1940年代における
ＵＳＮならではの貴重なキャップです。
元にしたオリジナルと同じ織りネームを付け、手書きで書かれた「BA-3」も忠実に再現しています。